6週連続で上昇したIPCA予想は3.72%となり、SELICも3.75%が予想されている。GDP予想は3.43%に下がった。

          ボベスパの動き

           レアル/㌦の動き

   ボベスパ:前日比+0.78%の12万355.79ポイント、売買代金億レアル 

カーニバル明けのB3は、NY市場のADRの上昇に連れて優良株が上げ、ボベスパ指数オプションの締めもあり、12万台を回復した。為替は5.41レアルのドル高となった。 ブラジル企業のADR銘柄の指標となる Dow Jones Brazil Titans 指数は、前日に+1.46%と上げた。

 国内的には、コロナ手当の250レアル、4ヵ月支給が焦点となっている。 

 最高裁は、モラエス最高裁判事への非難攻撃、最高裁閉鎖の主張、 軍事政権時代の拷問など人権侵害の追及の停止、憲法を無効にした軍政令AI-5の礼賛などのビデオを証拠に、 ボルソナロ派の Daniel Silveira (PSL-RJ)下議の拘留を承認した。


 中国の鉄鉱石需要が7%増と予想され、Vale, Usiminas, CSNの株価が上昇した。CSN Mineracao のIPOで52億レアルの調達が予想されている。

 Lufthansa が運航機種を大型機から中型機に移行する方針を発表したことで、中型機製造の Embraer の株価が急上昇した。 Zacks Investment Research は Embraer ADR の目標株価を7.75㌦に引き上げた。

 Rumo は大豆の扱い量が-20%となったことで下げたが、 Credit は砂糖、肥料、トウモロコシなどの増加で補えると見ている。 

 為替:前日比0.76%ドル高の5.4142レアル/ドル、3月先物0.83%ドル高の5.418レアル/ドル 

 米国債の利回りは昨年2月以来の1.3%に上昇した。株価の上昇に 黄信号。

 原油価格の上昇は、インフレ懸念を強めている。 

 DI金利: 

2022年1月:3.39% 

2023年1月:5.03% 

2025年1月:6.65% 

2027年1月:7.26%

           ボベスパの動き

           レアル/㌦の動き

   ボベスパ: 前日比+0.11%の11万9428.72ポイント、売買代金246.16億レアル


コロナでカーニバルのパレードは中止となったが、B3は例年通り カーニバル休みに入り、17日(灰の水曜日)午後1時に再開される。 休みを前にしたB3は、投資家がリスク回避で取引も薄く、株、為替とも変動は少なかった。

 ゲーデスは国会の圧力に屈し、コロナ手当継続をする。ボルソナロは、 支持母体のトラック業界のため財政責任法(LRF)を無視して燃料油のPIS/Cofinsの減税を強行するつもりだ。 燃料価格は、原油価格の回復に伴う調整で、コロナ蔓延とは無関係だ。 

 海外ではワクチン接種の実施とバイデンの追加刺激策期待で堅調、S&P 500 は最高値を更新した。 

 中銀のGDP先行指標IBC-Brは12月に0.64%と0.4%の予想を上回った。年間では+4.05%。 

 2020年の英国GDPは-9.9%だったが、第4四半期は+1.0%と回復を見せた。変異種コロナの蔓延による再封鎖もあり、先行きはまだ不透明。 中国は春節で取引再開は2月17日から。

Usiminas (USIM5, R$ 14,19, +0,35%):第4四半期利益は前年同期比+613%、前期比+866%の19.13億レアルで、一時は+5%と上げたが、 利益確定の売りで上昇分を吐き出した。年間では前年比+243%の13億レアルと過去10年間で最高。

 CSN (CSNA3, R$ 32,83, -0,58%): 17日の CSN Mineração のIPO待ち。

 Rumo (RAIL3, R$ 20,18, +1,87%): 第4四半期は前年同期比-98.5%の300万レアルと鉄道会社はコロナの影響をもろにかぶった。 

 Banco do Brasil (BBAS3, R$ 33,75, -0,56%): 貸倒引当金47.6%積み増したことで、第4四半期は前年同期比-20.1%の36.95億レアルだった。

 Cielo (CIEL3, R$ 3,66, -6,63%): 大株主のブラジル銀行総裁はカード会社は銀行の中核ビジネスと売却を否定した。週間で-12.65%。 

 Totvs (TOTS3, R$ 34,64, +2,33%), Cosan (CSAN3, R$ 87,59, +1,38%): 好決算のTotvsは+17.19%, 子会社 Raizen が Biosev を買収 したCosanは+11.24%と週間で大きく上げた。 

 Lojas Renner (LREN3, R$ 39,90, +1,29%): 第4四半期利益は前年同期比-31%の3.5億レアル、売上高は+1.6%の29.2億レアル。ネット販売は年間で+123.2%の伸びとなった。 Renner, Camicado, Youcom, Ashua とグループの多様化が進められている。 

 Vale (VALE3, R$ 93,89, +0,85%):経営審議会は Companhia Paulista de Ferro Ligas と Valesul Alumínio の併合と Minerações Brasileiras Reunidas (MBR), com incorporação da parcela cindida pela Vale, の株式分割を決めた。 

 Gol (GOLL4, R$ 24,14, +0,12%), Smiles (SMLS3, R$ 22,37, +0,45%): Gol による Smiles 併合を承認する株主総会は3月15日に召集される。 Smile 1普通株に対し Gol 0.825優先株で株式交換される予定。Gol 27.05レアル、Smile 22.32レアルが想定されている。 

 Embraer (EMBR3, R$ 10,08, +0,60%): 会社は第4四半期に商用28機、ビジネスジェット43機を納入と発表した。年間納入機数は2019年が198機、 2020年が130機だった。回復の兆し?

  為替:前日比0.26%ドル安の5.3732レアル/ドル、3月0.02%ドル安の5.367レアル/ドル 

週間、月間は0.18%のドル安だった。 

 DI金利: 

2022年1月:3.35% 

2023年1月:4.96% 

2025年1月:6.52% 

2027年1月:7.20%     


                                             小売販売の推移 (%)

        月間の推移           年間の推移

        サービス部門の売上推移  (%)

       月間の推移           年間の推移

期待されたXマス商戦は空振りとなり、12月小売販売は-6.1%と落ち込んだ。それでも年間では、食飲料品の+4.8%に救われて+1.2%となった。

4月の-11.8%を底にわずかながら回復していたサービス部門も12月は-0.2%で、年間では/7.8%に沈み込んだ。コロナで休業を余儀なくされたレストラン、観光業で、廃業も続出している。

      

           ボベスパの動き

           レアル/㌦の動き

ボベスパ:前日比+0.73%の11万9299.83ポイント、売買代金288.43億レアル

3は3日で続落を止めたが、やっと回復した12万台を維持できなかった。為替も5.38レアルとドル高に戻した。 

 コロナ手当は250レアルで3,4ヵ月で決着しそうだが、財源は確保できていない。 上下院議長選挙でマイアの影響力をなくすためにボルソナロは議員向け予算をばら撒いて中間派を抱き込んだ。 しかし当選後のリラ、パシェッコの要求はマイアを超える。マイアは財政規律ではゲーデスに歩調を合わせたが、新議長たちは赤字目標を超えるバラマキだけ要求し、緊縮策は受け入れようとしない。 リラは財政改革案を含む暫定令承認の条件に、まず手当の決定を求め、 ゲーデスに圧力をかけている。 

Suzano (SUZB3, R$ 70,66, +3,61%): 第4四半期利益は前年度同期比+403%の 59.14億レアルだった。 ドル高に加え、Fibria との合併によるシナジー効果もあった。Credit Suisse ha Ebitda 8%を評価、outperfor,'の推奨を維持し、目標株価を68.20レアルから77レアルに引き上げた。

 Totvs (TOTS3, R$ 33,85, + 7,77%):第4四半期利益は前年度同期比+78.4%の 9610万レアルだった。年間では前年比+40.0%の2.95億レアル。 Credit Suisse は ソフトビジネスとフィンテックでの展開を評価し、'outperform'の推奨を維持し、目標株価を31.41レアルから35レアルに引き上げた。 

 Banrisul (BRSR6, R$ 13,40, -0,15%):第4四半期利益は前年度同期比-41.5%の 2.32億レアルだった貸倒引当金が25.6%増の4.01億レアルに引き上げられた。 Morgan Stanley は、コスト削減と経営努力を評価し、利益も予想以上だったと 'overweight'の推奨を維持した。 

Cosan (CSAN3, R$ 86,40, +2,92%), IMC (MEAL3, R$ 3,56, +5,95%): Cosan と Shellの合弁企業 Raizen は、 IMC 傘下の Frango Assado (高速道路の休憩所でレストラン網を展開)を Shell のガソリンスタンドでも開設する。Cosan 傘下のガス会社 Comgas の Ebitda も、予想を上回る+40%だった。 

 Vale (VALE3, R$ 93,10, -1,69%):州政府とのダム決壊報奨金の合意に対し、 合意差し止めの集団訴訟が始まった。 被害者家族との個別合意はまだなされていない。 

 CSN (CSNA3, R$ 33,02, -3,98%):傘下の鉱山会社 CSN Mineração のIPO 期待で+14%と上げた後、 利益確定の売りが続いている。 

 為替:前日比0.32%ドル高の5.3878レアル/ドル、3月先物:0.10%ドル安の5.385レアル/ドル 

 DI金利:

 2022年1月:3.32%

 2023年1月:4.86% 

2025年1月:6.42% 

2027年1月:7.12%    


 中銀の独立性が下院で承認され、大統領の裁可で成立する。総裁、理事の任期4年が保証され、金融政策の継続性が維持されると市場は評価。Campos Neto 現総裁は2027年まで の長期在任が予想され始めた。

暫定税と名付けられた増税案 

 コロナ手当の継続を迫られているゲーデスは、このままでは赤字目標達成は困難だと、暫定税の導入を主張し始めた。コロナ禍の緊急避難というわけだが、増税案だ。 コロナ手当捻出の目的税という名目で、暫定と言いながら、課税が始まれば、恒久化は必至だ。悪評で引っ込めた暫定金融取引税(CPMF)の代案だ。

 困窮者救済のコロナ手当と言いながら、国民の税負担を増やして、人気取りのバラマキ財源にする。間接税負担は、低所得者ほど影響が大きいのに。 利権を受ける議員は賛成しても、増税を歓迎する国民はいない。20022年の選挙を後ろに控え、目の前のコロナ手当と増税が秤にかけられる。


           ボベスパの動き

            レアル/レアルの動き


ボベスパ:前日比-0.87%の11万8435.33ポイント、売買代金328.78億レアル

中銀独立性の承認、ペトロブラス株価の回復はあったものの、コロナ手当による財政悪化を懸念して銀行株が下げ、市場は3日続落となった。 

12月小売販売は-6.1%と11月の-0.1%から悪化した。コロナでの巣篭りで白物家電などを先倒しした消費は、コロナ手当の減額で落ち込んだ。

 Ultrapar (UGPA3, R$ 23,71, -2,79%); Credit Suisse は推奨を'中立'に、目標株価を24レアルに引き下げた。

 Aeris (AERI3, R$ 11,00, -7,17%):風力発電ブレード会社の第4四半期利益は、前年同期比-61.2%の1563万レアル、年間では+27.6%の1.13億レアルと期待外れだった。

 Magazine Luiza (MGLU3, R$ 25,30, -3,58%), Lojas Americanas (LAME4, R$ 23,82, -1,85%), B2W (BTOW3, R$ 82,54, -0,55%): 12月小売販売が期待外れだった。 

 Petrobras (PETR3, R$ 28,05, +1,23%; PETR4, R$ 27,80, +0,94%):ボルソナロの価格決定権への介入で下げた株価は、原油価格の値上がりで戻した。Brent 原油は60㌦/㌭を超えた。 いくら介入しても、原油価格が上昇すれば、国内価格の引き上げは避けられない。それでも価格調整を3ヶ月から12ヶ月にしたのは、調整を否定するのと同じようなもの。ボルソナロとジルマの違いは右と左のイデオロギーだけだ。

 Sabesp (SBSP3, R$ 41,20, -3,20%): 前日の+7%から反落したが、監督官庁(Arsesp)の平均料金4.84レアル/m3の判定をCredit Suisse は評価。 

 Bemobi (BMOB3, R$ 21,40, -2,73%): 8日にIPOで12.6億レアル調達した後、初値22レアル近辺を維持している。

 TIM Brasil (TIMS3, R$ 13,81, +0,95%):第4四半期利益は、前年同期比+10.4%の10.1億レアル、年間利益は49.1%の18.44億レアル。デジタル銀行C6への資本参加が業績を後押しした。Bradesco は推奨の'outperform'を維持し、目標株価13.68レアルを19.5レアルに引き上げた。

 Klabin (KLBN11, R$ 28,08, +0,79%):第4四半期利益は、販売増、価格引き上げ、ドル高が寄与し、前年同期比倍増の13億レアル、年間利益は49.1%の18.44億レアル。XPは業績は予想通りと'買い'推奨と目標株価32レアルを維持した。 

 Neoenergia (NEOE3, R$ 19,18, +2,57%):第4四半期利益は、前年同期比+61%の9.96億レアル、年間利益は49.1%の18.44億レアル。Credit Suisseは 推奨の'outperform'と目標株価24.10レアルを維持した。  

 為替:前日比0.22%ドル安の5.3706レアル/ドル、3月先物0.05%ドル高の5.384レアル/ドル

 DI金利:

2022年1月:3.37% 

2023年1月:4.89% 

2025年1月:6.42% 

2027年1月:7.11%

          ボベスパの動き

           レアル/㌦の動き


ボベスパ:前日-0.19%の11万9471.62ポイント、売買代金291.65億レアル

ペトロブラスの価格調整にボルソナロが介入したことで経営の透明性を懸念した市場は、わずかながら3日続落となった。しかし銀行株が0.9%から1.2%上昇し下げ幅は抑えられた。 

 この日の下院は、中銀の独立性を承認する見込み。 

 コロナ手当は6800万人を対象に5ヵ月間600レアル、4ヵ月間300レアル支給でされ、3000億レアルの歳出となった。ゲーデスは支給額を200レアルで3ヶ月、対象を半減させて継続することで、非常時暫定令の国会での承認を目指している。上院議長は手当延長だけが承認の条件ではないと語った。

 XP/Ipespe の支持率調査ではボルソナロの不支持率は4ヵ月前の31%から、42%になった。ボルソナロは路線を変更し、ワクチン接種で指導性を発揮して支持率回復を目指すようだが、どうなるか??

 1月IPCAは0.25%、12ヶ月累積は4.56%と12月の1.35%から大きく下げた。 

Bemobi は初値22レアルで IPOを実施し、10.9億レアルを調達した。会社は保有株も売却して1.64億レアルを上乗せした。

 EZ Tec の親会社 EZ Inc は市場環境を考慮してIPO を断念した。 

 Azul の1月搭乗客数は前年同月比-31%の229.3万人だった。座席数は前年同月比-25.3%の291.3万席だったが、搭乗率は78.7%で前年同月の85.2%から下がった。

 Sao Martinho の第4四半期利益は前年同期比-20.6%の2.72億レアルだった。Ebitdaは、+20.3%の6.52億レアル。

 Duratex の第4四半期利益は前年同期比+27.4%、史上最高の18.9億レアルだった。

 小売り70社で構成するInstituto para Desenvolvimento do Varejo はネット販売最大手Mercado Livre を 製造元不詳、領収書不発行などの不正商行為で公正取引委員会 (CADE)に告発準備をしている。

 BrasilAgro は Charles River Administradora de Recursos Financeiros と Monteiro Aranha が10%を超える株主となったと発表した。 

 為替:前日比0.19%ドル高の5.3819レアル/ドル、3月先物0.19%ドル高の5.381レアル/ドル 

 DI金利:

 2022年1月:3.40% 

2023年1月:4.99% 

2025年1月:6.48% 

2027年1月:7.12%

今年末のGDP予想は、先週の3.50%から3.47%に下がった。IPCAは3.53%から3.66%に上昇した。ドルは5.01レアルと変わらないが、基本金利は今年末が3.50%、来年末が5.0%と引上げ予想が続いてる。

          ボベスパの動き

           レアル/㌦の動き


ボベスパ:前日比-0.45%の11万9696.36ポイント、売買代金303.75億レアル


先週のB3は+4.5%と上げ12万台に乗せて終えた。しかし、ペトロブラスの価格決定にボルソナロが介入し、新たに選出された議会指導部は、財政赤字を無視してコロナ対策を名目としたバラマキの動きを強め、この日のB3は先行きを懸念して下げた。 12万ポイントが壁になっている。

 世論調査でのボルソナロ不支持率は1月の40%から2月は42%に上がっているが、議員、各党は利権、役職を求め、政権にすり寄っている。所属するDEMに裏切られたマイア前下院議長は、PSDBに鞍替えの可能性が出てきた。22年総選挙に向けて反ボルソナロの軸となる可能性がある。 

 コロナ蔓延率が下がったとSP、RJ市でも授業再開が始まったが、7日の共通一次試験の欠席率は71.3%と史上最低だった。

 Positivo は3億レアルの社債発行を決めた。 PetroRio は Campo de Frade 油田を取得した。 

Focus Energia Jalles Machado が上場する。 

 ABC Brasil の第4四半期利益は前年同期比-11.4%、前期比+44.2%の1.06億レアルだった。年間決算は-34.1%の減益。

 BB Seguridade は下半期利益の47%に当たる9.48億レアルの配当を決めた。

 Cosan と Shellの合弁会社の Raizen は国内2位の砂糖エタノールj生産の Biosev を36億レアルで仏 Louis Dreyfus から買収する。

 BrasilAgro は22レアル/株で2千万株の新規発行で4.4憶レアル調達を目指す。

 為替: 前日比0.21%ドル安の5.3711レアル/ドル、3月先物0.13%ドル安の5.367レアル/ドル  

 DI金利: 

 2022年1月:3.39% 2023年1月:

4.94% 2025年1月:6.38% 

2027年1月:7.04% 

           ボベスパの動き

            レアル/㌦の動き

ボベスパ: 前日比+0.82%の12万240.26ポイント、売買代金313.54億レアル

投機騒ぎはあったものの、2月第1週の株は+4.5%で12万台を回復し、1月の落ち込みを取り戻し、為替もドル安の5.38レアル台で終えた。


狼少年ならぬ狼男のボルソナロは、ペトロブラスの経営介入を否定した。いつも通りの「言っては止め」の繰返し。ペトロブラス総裁は経済相ともども呼びつけられ、価格引き上げの説明だけ求められた。しかしペトロブラスは3ヶ月ごとの価格調整を自主的に変更を決めた。値上げ撤回はなかったが、常識的には介入の結果だろう。ボルソナロは、燃料への流通税を定額にすると発言したが、流通税は州税で大統領に権限はない。上げていた株価は下げに転じ、州知事たちは定額化に反対している。


上院は海外で承認されたワクチンの国内認可を柔軟化するよう衛生監督庁(Anvisa)に圧力をかけた。ドリアSP州知事が中国産ワクチンで先行しているので、議会はロシア、インドのワクチンで巻き返しを図る。Oxford ワクチンを手配できなかった保健省は、ワクチン接種の主導権を失いつつある。 ワクチン価格は公表されていないが3~60㌦と大きく差のある推定がなされている。製薬会社だけでなく、政治家にとっても大きな利権であることは間違いない。ボルソナロもクロロキナからワクチンに乗り換えたようだ。


 Johnson & Johnson は米食品衛生局(FDA)からワクチンの緊急認可を取得したと発表した。EUにも申請する。 


ボルソナロは政権支持に回った中間派に大臣の椅子を与えるため、企画省の創設を検討している。ゲーデスの経済省弱体化は必至。


下院憲法法律委員会委員長Bia Kicis (PSL-DF)が有力となっている。マスク使用、経済活動制限に反対するボルソナロの熱烈な信奉者。議会、最高裁の閉鎖、軍事クーデター支持を主張し、反民主主義の疑いで捜査されたことがある。よりによって法律委員長!!    

Gol:1月の搭乗客数は前月比+8%となった。 Oi は光ファイバー子会社InfraCo売却の独占交渉権を Globenet に与えた。 

 Eletrobras: 上院は風力、太陽発電、原発など代替電力への補助金を減らす暫定令998号を承認したが、Eletrobras の民営化は具体的な動きはない。

 Jalles Machado: 砂糖エタノール会社は8.30レアルでIPOを行い7.42億レアルを調達した。期待された10.35~12.95レアルには届かなかった。 

 為替:前日比1.2%ドル安の5.3827レアル/ドル、3月先物1.02%ドル安の5.レアル/ドル

 週間、月間は1.66%のドル安だった。 

 DI金利:

2022年1月:3.41% 

2023年1月:4.94% 

2025年1月:6.32%

先進国が優先され、ワクチン手配が遅れているブラジルは、ファイザー、アストラゼネカだけに頼らず、調達先の多様化を図っている。


 中国からは CoronaVac ワクチン860万人分の原液5400リットルが到着した。Butantan 研究所で20日間で完成する。Uniao Quimica はロシアの Gamaleya 研究所開発のワクチン Sputnik V の国内生産権を取得し、衛生監督庁(Anvisa) の緊急認可を求めている。有効性は91.6%と発表されている。Albert Einstein 研究所は、インド Bharat Biotech 開発のワクチン Covaxin の認可を目指している。


マスクもせず、コロナを蔓延させてきたボルソナロは、ワクチンを利権と見て口を挟み始めた。        


            ボベスパの動き

           レアル/㌦の動き



  ボベスパ:前日比-0.39%の11万9260.82ポイント、売買代金303.99億レアル

上下院議長と改革を進めると発言したばかりのボルソナロは、トラック業界などと会合し、燃料減税する意向を示した。市場は、ペトロブラスの価格決定権への介入と理解し、B3は下げた。

ゲーデスは改革のリストを提示したが、上下院議長はワクチン接種とコロナ対策でのバラマキを求めており、ボタンの掛け違いが見え始めた。議員たちは利権喪失となる民営化をやる気は全くない。

上院共和党とバイデンの話し合いは継続しているが、1.9兆㌦の米追加経済刺激策は成立に向かっており、NY市場は上げた。


Bradesco (BBDC3、+3.06%; BBDC4,+3%): 第4四半期利益が史上最高の68億レアルと増益となったことで、ブラデスコは上げた。貸倒引当金がイタウの半分に抑えた結果だ。

Vale (VALE3:-1.26%): ダム決壊の補償金は376.8億レアルで州政府と合意が成立し、一時株価は上げたが、引当金が198億レアル追加と発表され下落に転じた。第4四半期鉄鉱石生産は前年同期比+7.9%の8450万㌧だった。年間では-0.5%の3.00億㌧。

Intelbras はIPOで13億レアルを調達した。

為替:前日比1.47%ドル高の5.4488レアル/ドル、3月先物:1.59%ドル高の5.435レアル/ドル

DI金利:

2022年1月:3.36%

2023年1月:4.86%

2025年1月:6.31%

イタウ、ブラデスコ、サンタンデルの3大民間銀行の2020年決算が発表となり、3行合計で前年比-24.6%の518億レアルだった。コロナ対策で44%、784億レアルが積み増しされた貸倒引当金による減益だが、第4四半期貸し付けは大きく伸びており、恰好ともワクチン接種によるコロナ終息が経済回復を早めると期待している。

           ボベスパの動き


           レアル/㌦の動き



  ボベスパ:前日比+1.26%の11万9724.72ポイント、売買代金320.92億レアル

選出された上下院議長がボルソナロとともに改革の実現を目指すと発言して、B3は3日連続、週間で+4.5%の上昇で12万の大台に戻してきた。

利権に繋がる歳出拡大をしてきた連中の改革発言を信じるのは、株で儲けたいものだけだ。

発言とは裏腹に、コロナからの救済を名目にバラマキ投資が進み、財政赤字は目標を突破するのは間違いない。

  ブラジルでのワクチン

SP州政府は、中国から860人分の CoronaVac 原材料を確保と発表した。月末までにButantan 研究所で生産される。91.6%の有効率と発表されているロシア開発の Sputnik V を生産する Uniao Quimica は衛生監督庁(Anvisa)に緊急認可を求めた。

ドリアP州知事は、重態患者減を根拠に週末の活動規制緩和を決めた。


Santander Brasil:第4四半期は前年同期比+6.22%の39.6億レアルだった。また携帯端末子会社 Getnet の上場申請を行った。

Petrobras: 2020年原油生産は前年比+2.4%の283.6万?/日,プレサルでの生産は+21.1%の154万?/日だった。推奨をMeliuzは 'outperform'に、 Bradesco BBIは 目標株価を20レアルから42レアルに引き上げた。

Renova Energia: 傘下の風力発電所 Alto Sertao III 入札に Rio Energy, Copel, Omega, 2W Energia が関心と発表した。この発電所は Prisma Capital が買収意向を示していた。

為替:前日比0.29%ドル高の5.3692レアル/ドル、3月先物0.16%ドル高の5.379レアル/ドル

DI金利:

2022年1月:3.34%

2023年1月:4.78%

2025年1月:6.19%

        イタウ銀行第4四半期業績  (10億レアル)

     純利益          貸付額    貸倒引当金  純資産                              

           ボベスパの動き


            レアル/㌦の動き


ボベスパ:前日+0.61%の11万8233.81ポイント、売買代金379.91億レアル

何でもプラス材料にする市場は、ボルソナロ支持の上下院議長選出でゲーデスの目指す改革が進捗すると期待して上げたが、イタウの減益で上げ幅は限定的だった。利権に転ぶ議員はいくらでもいるが、本気で改革する気の議員はいない。期待が幻想で終わるのは、時間の問題だ!!

12月国内工業生産は+0.9%と回復を示したが、年間では-4.5%コロナ蔓延でEUの2020年GDPは-6.8%だった。米国では、バイデンと共和党の経済刺激策のすり合わせが行われた。中国人民銀行は78兆元(120.8億㌦)を市場に注入し、流動性不安の払しょくを図った。

Itau Unibanco の第4四半期は前期比+7%と回復を示したが、年間では前年同期比-26.1%の53.88億レアルの減益だった。

Eneva(+13.51%): アマゾーナス州 Solimoes湾沖のPolo Urucu 権益売却に付き,ペトロブラスから打診があったと発表された。

Vale: 州政府はダム決壊の補償金370億レアルでの合意はまだ交渉中と発表した。

Assai:GPA は卸しスーパーマーケットを上場し、5年間で70億レアル投資をして123店舗開設と報道された。GPAは株式分割も検討している。

  為替:前日比1.74%ドル安の5.3538レアル/ドル、3月先物1.37%ドル安の5.361レアル/ドル

DI金利:

2022年1月:3.33%

2023年1月:4.82%

2025年1月:6.22%


           ボベスパの動き

           レアル/㌦の動き


    ボベスパ:前日比+2.13%の11万7517.57ポイント、、売買代金308.92億レア

大手投資ファンドや銀行に対してネットでの投機攻撃がなされたNY市場だったが、この日は混乱から回復し、B3は上下院議長選挙でボルソナロ派が優勢なことを好感して上げた。


米上院共和党は6000億㌦の経済刺激策を提案した。バイデンの1.9兆㌦策との交渉が始まった。

中国の経済回復は、市場の期待するほどではない。1月PMIは、市場予想の52.7に対し51.5で、12月の53.0から減少した。EUの1月PMIも54.8と12月の55.2から下げた。


ボルソナロは1日の議長選挙で下院ではArthur Lira (PP-AL)上院ではRodrigo Pacheco (DEM-MG)を推し、議員個人が向け先を決められる予算枠をばら撒き、支持票を買収した。Rodrigo Maia (DEM-RJ)下院議長は、ボルソナロの弾劾審議をちらつかせたが、自党DEM議員たちまで買収され、自派候補を後継にできなかった。今回はボルソナロの買収に応じた議員たちは、市場の期待する改革派ではなく、利権で動く。2022年選挙が近づくに連れ、更なるバラマキを要求し、改革が遠のくは必至と見る。

Eletrobras の経営審議会は2月19日に22.9億レアルの配当払い込みを発表した。

NUnidas: Jayme Nicolato Correa は経営審議会委員を辞任した。

Eztec: SP市 Mooca 地区に総額1.41億レアルの Eredita 建設計画を発表した。

Vale: 1月25日でダメ決壊から2年経過したが、州政府との補償金での合意は成立していない。

Magazine Luiza:農業用機械の融資に乗り出した。

CSNは、セメント部門を独立させ CSN Mineracaoに続くIPOを目指す。

  為替: 前日比0.45%ドル安の5.4483レアル/ドル、3月先物054%ドル安の5.437レアル/ドル 

DI金利:

2022年1月:3.33%、

2023年1月:4.86%

2025年1月:6.30%、

             銀行アプリのダウンロード比率 (%)

コロナ蔓延で巣篭り生活を余儀なくされながら、フィンテックのデジタル銀行が既存大手銀行を侵食している。支店を開設する必要もなく、手数料もなしで、新興勢力の急成長は止まらない。

UBS Evidence Lab によれば、2020年に初めてアプリのダウンロード数でデジタル銀行が既存銀行を超えた。2019年に52%が既存銀行、48%がデジタル銀行だったものが、逆転したのだ。

       デジタル銀行の市場シェア  (%)

デジタル銀行は2020年に6000万口座を超えたが、増加は加速の一途だ。

3400万人の口座を獲得している業界首位のNUBANKは、時価評価が250億㌦となり、XP, Stone, BTG, そしてブラジル銀行を凌駕し、NY市場でのIPOが検討されている。2位のNeonは1200万人口座を獲得しているが、65%の顧客が日常取引に利用しているという。消費者の銀行利用はまだ50%以上が現金によるもので、デジタル取引の成長余地はまだまだ大きく、急速だ。

中銀のオープンバンキングデジタル決済PIXの導入で、顧客囲い込みの銀行間の争いは激化している。顧客は通常、2つのデジタル銀行口座を持つが、口座開設が簡単なだけ、解約も簡単にする。INTERは、Via Varejo,Casas Bahia, Magazine Luiza と提携し、店舗での購入へのキャッシュバックをしている。これで2019年に800万人だった口座数を、今年末には1500万人に増加させるつもりだ。

寡占化が進み、大手銀行が金融を独占したことで、すべての手数料が引き上げられ、銀行は高収益を貪った。消費者は既存の大手銀行に恨みしか持たない。デジタル銀行は無料の手数料と簡便性で顧客を既存銀行から奪い取っている。

C6 Bankは2018年に金融界で働く25人のグループで設立され、営業開始は2019年8月だった。1年余りで口座開設数は400万人を超えた。

コロナ蔓延とPIXの導入は、デジタル銀行にとって追い風だ。今後の問題は、貸付だろう。顧客が保有する資金の移動の簡便性と手数料なしだけで利益を出して成長を続けるのは難しい。金融機関の本来の役割である貸付は、ぽっと出のデジタル銀行には荷が重い。

既存銀行も、デジタル分野での巻き返しを始めている。民間最大手のITAU は、ネット投資ブローカーの XP Investimento を傘下に取り込んだつもりだったが、XPがItauの優良顧客の横取りを始めたことで決裂し、デジタル銀行 ITI Itau を設立した。口座数はまだ300万人。ブラデスコは3年前から Next でデジタル対応をし、400万人の顧客を獲得している。

支店閉鎖と従業員整理で縮小均衡を図らざるを得ないブラジル銀行は、その努力もボルソナロの圧力に晒されている。昔ながらの官営銀行では、時代に対応できるわけもない。